



サイズ:おおよそ19mm-200mm-200mm
素材:クリ
仕上:灰、蜜蝋+荏胡麻油
栗の木を板の状態から削って作った、とてもシンプルな丸い皿です。我が家では朝食時に次女が使っています。元々は僕が使っていたものを次女が受け継いだのですが、どうしてもお下がり感があったので、最近削り直してもう一度仕上げを施してあげました。これから本格的に彼女のものになっていくのではないかと思っています。
栗は経年変化の現れやすい木だと思っています。おそらく使い始めは一度少し色が明るくなっていくと思いますが、その後さらに使い込むことで逆に濃くなり落ち着いた印象を醸し出します。使い方は人それぞれ。このまま綺麗に使いたい方はそのように使ってあげてください。我が家ではこの皿に金属のナイフやフォークも使います。すると当然ナイフ痕がつくのですが、これを繰り返していると、どんどん僕が愛してやまないスウェーデンの古い木皿に近づいていくのを感じます。アンティーク好きな方にはおすすめの使い方です。
お手入れ方法もお好みで良いと思いますが、我が家では油物を盛った時には中性洗剤をつけて洗う。そうでない時には洗剤なしで洗うということにしています。すると仕上げに塗ってある蜜蝋と荏胡麻油が多少落ちづらくなるため、たいした手入れをしなくてもいい感じに使い込んでいけると思っています。使って洗ってを繰り返して、カサカサするのが気になるようでしたら、何かしらの食用油を薄く塗って拭き取ってください。できれば荏胡麻油や亜麻仁油のような乾性油(乾く油)がおすすめですが、お手元にないようでしたら、そうでなくても構いません。
僕が作ったものの中には、はじめに素材である木(この皿の場合は栗の木)と作った僕が存在しています。そこに使ってくださるあなたが加わってきます。繰り返し使っていただいたり、近くに置いていただくことで、この皿の中で木とあなたと僕の距離はどんどん近づいていって、最後にはひとつの不可分なものになると僕は思っていて、状態のことを「美」だと信じています。
一つのなんでもない皿に、あなたの「美」を作り出していただけましたら、これ以上嬉しいことはありません。日々楽しく食事することで「美」に至れるなんて、なんだか素敵ですよね。
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